Things could be worse.

聞いてほしいひとりごと。

誕生日とばあちゃん

七夕が誕生日だといろんな人に覚えてもらえて得だ。

しかもクリスマスみたいにプレゼントを一緒くたにされることもない。

ロマンティックだね、なんて言われたことまである。

1年の中で最も得している誕生日かもしれない。

 

そんな誕生日にばあちゃんが亡くなった。

88歳。

以前からガンで入退院もしていたし、余命宣告も受けていた。

だから急に連絡を受けても驚きはしなかったし、離れて暮らしていることもあり実感がなかった。

 

それは蝋人形みたいな遺体を見ても、お骨を見ても変わらなかった。

なのにぐずる娘を抱いて2人きりのときにはなぜだか涙が出てきた。

常に優しくて、明るくて、周りに気配り、よく働くばあちゃん。

個人的に特別な思い出があるわけではないのに、心に残る人だった。

誰にとっても、いいばあちゃんだった。

 

俺は31にもなって、時に短気で、根気がなくて、自分に甘い人間だ。

いつばあちゃんみたいな人間になれるかわからない。

でもなんとなく、ばあちゃんは「好きにせんね」と笑って言ってくれそうだ。

ばあちゃん、たかしはばあちゃんみたいな周りを明るくする人に、自分の意思でなりたかよ。

仕事もなんでもがんばるけんね。

じいちゃんとのんびりしよって。

ありがとね。

 

やっぱり7月7日は1年で1番いい誕生日です。